No.7 土地の賃料増額を認めさせた事例


【事  情】

  相談者Xは土地所有者です。
  Xは、賃貸人Yに、土地を賃貸していましたが、原契約では、賃料は米3俵という記載になっており、その後、賃料を現金にする旨取り決めしたのですが、口頭のみの契約で、契約書を作成しておりませんでした。
  Yは、賃貸した土地の上に、建物を建築し、Yの子どもに居住させていました。
  
  Xは、土地の賃料を、適正なものにしたいと考えておられましたが、方法がわからず、当事務所へ相談に来られました。


【解決までの経緯と結果】

 相談者Xのお話しをうかがったところ、問題は以下の2点でした。

   ①土地の適正賃料がわからない。
   ②XとYが住まう地域は閉鎖的で、人間関係が出来上がっており、賃料増額を申出することが、精神的に負担。


そこで、弁護士は、
   まず、協力関係にある不動産会社数社に、問題の土地の査定を依頼し、適正賃料を算定しました。

   また、事を荒立てたくないというXの要望がありましたので、弁護士名を出さずに、X本人に交渉のやり方を説明・適宜助言し、本人に交渉をしてもらいました

   Yは、Xの請求に納得し、適正賃料への増額に合意しました。

すぐに、弁護士が土地賃貸借契約書を作成し、XとYに締結して頂きました

  
不動産の賃貸借などについては、家主が近隣などに居住している場合、人間関係がすでに醸成されていて賃料増額などが言い出しにくいというお声をよく耳にします。また、本件にみられるように、原契約から永い年月が経っており、原契約の賃料が明らかに時代に合っていない場合でも、適正賃料がいくらになるのか調べることは、一般的には難しく、専門の不動産業者に依頼する必要があります

このような場合には、おひとりで抱え込まず、専門家である弁護士に相談することで、関連問題が一括して解決できることが多いです。まずは、ご相談ください。



当事務所で無事解決した事例の一部をご紹介させていただきます。


No.1 建物明渡し、未払い賃料の強制執行

No.2 土地を時効取得したと言われた事例(境界と時効の問題)

No.3 建物明渡し請求の事例

No.4 共有している土地の分割請求の事例

No.5 未払い賃料を早期回収した事例

No.6 早期に建物退去させた事例

No.7 土地の賃料増額を認めさせた事例

No.8 作業所の滞納賃料360万円を連帯保証人をつけて和解ができた事例

No.9 約1ヶ月で明け渡し及び未払い賃料の分割和解ができた事例

No.10 不動産売買に関するトラブル事例

No.11 賃料滞納により物件の明け渡しを認めさせた事例

No.12 賃料滞納により訴訟に踏み切り、任意の明け渡しを認めさせた事例

No.13 購入した不動産に居住し続けていた前住人を法的に退去させた事例

No.14 土地売却のため立退請求をされたものが、立退き不要になった事例

No.15 貸借人が賃料を滞納していて、督促しても支払わなかったものを解決した事例

No.16 建物明渡し請求 ⇒ 開き直った家賃滞納者への対応

No.17 建物明渡等請求 ⇒ 家賃滞納者へ支払いを約束させる合意を結ぶ

No.18 賃料請求 ⇒ 家賃滞納者への支払督促手続

No.19 建物明渡し ⇒ 賃料滞納者と連帯保証人との合意書を交わす

No.26 亡き母から相続した財産分与を原因とする不動産持分の移転を実現できた事例

No.27 家賃を滞納した賃借人に対して建物明渡しを求めた事例

No.28 所有建物のリフォーム工事のための隣地使用の承諾を得ることができた事例

No.29 自宅の外壁を補修するために隣地所有者に隣地への立入りについての承諾を求めた事例

No.30 弁護士が介入することで、立退料なしで、土地の賃貸借契約を合意解除できた事例

No.31 賃貸人・賃借人ともに代替わりした賃貸の契約書を現在の形式に整えることができた事例

法律相談の流れ

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